5話目です。
入学前~小学校生活を書いていきたいと思います。
小学校入学を1年後に控えて、いったいどこなら息子が楽しく、安心して過ごせるのかを考えると、私たち親だけではとても答えはでませんでした。やはり、ここで診断が必要なのではないだろうか?と思い、通っていたSTの先生に相談したところ、“○○通所センター”を紹介されました。そこには、小児精神科のドクターが常駐していないのですが、週に1回巡回で来られているとのことでした。早速予約を入れて、5月のある日息子を連れて両親揃って行ってきました。息子は職員の方と遊びながら、ドクターは息子の様子を見た後で私たちと話しました。
結果・・・「自閉傾向があるのは間違いない、でも今ここで診断はできない。」というものでした。そして、その通所センターにも、「ここにはこの子のような優秀な子は通えない」と言われました。(これは多分、他にも通所が必要な子供達がいっぱいいるから、悪いけれどそのレベルではない子は遠慮して欲しい・・・と言われたのだと解釈しています。)
さて、どうしよう?その年の秋までに、本当にいろんな人に相談しました。これまで息子と関わってくれた人たち全部に聞いたかもしれません。養護学校・普通学級・特殊学級(と当時は言っていた)・・・いったいどこが一番居心地のいい場所なんだろうか?全員の意見が一致することはありませんでした。
結局、就学時健診を受けた後、教育委員会から連絡があった“教育相談”に行ったことで、その時の検査(おそらくフォーマルな検査はこの時が初めてかと)結果ではっきりと「養護学校レベルです」と言われたのが決め手になりました。
当時、地域の小学校には特学がなかったのが迷う原因の一つだったのですが、「息子のために特学を作ってもらおう!」ということに決めました。これは本当に運が良かったのですが、丁度息子が入学する年から、石川県では一人の在籍でも特学が作れることになっていたのです(それまでは三人以上でした)。その後、教育委員会との面談があり、私たちの希望を伝え、春には“息子が一人だけ在籍する特学”で、小学校生活をスタートすることができました!
あれ?診断の話はあまり出てきませんでしたね。
おそらく、次回あたりにそろそろ診断をもらう動きが始まる・・・と思います。
実はなんだかここまで来たら、もう診断なんていいや!とも思ったりしていました。