コミュニケーションの障碍

 カー君がDr.によって自閉症と診断されたのは小4の終わりで、それと同時に言語療法を再開しました。

(小学校入学前まで、別の病院で言語療法をしていました。)
1~2ヶ月に1回ペースで通い、2年後、中学入学時に必要な診断書のために、再度検査をしてもらいました。
療育に通ったことで生活能力は伸びていました。にもかかわらず、言語理解の数値が全く上がっていませんでした。
その時思ったんです。
「カー君の障碍はそこなんだな」って。
障碍の核なんだから、本人の努力でどうにかなるものではなく、できるようになるのも限界(かなり低い)があるわけです。

そもそも自閉症の特徴として「コミュニケーションの障碍」が挙げられているので当たり前のことなのですが、それを理解していない人たちがものすごーく多い。
カー君も多少分かりにくいものの、自分の言いたいこと=発信については、しっかりと伝えてきます。
話すことに問題がない人たちの中には、興味のあることを雄弁に語ることがあります。
でも、だからと言って、こちらの言っていることは理解できないか、意図通りに伝わらないことがとても多いのです。

『発信と受信の凸凹』
それこそが、コミュニケーションの障碍であり、それを理解しないと自閉症の人との関係は築けません。
そして、それを理解しない人は、自閉症の人を支援する仕事をしてはいけません。(と、私は思う)