不覚にも・・・

 昨日の記事の講演会で、隣に娘がいるにも関わらず、不覚にも泣いてしまいました。
 
 それは・・・家族支援・親との関わり方についての話の時
  この先生は、どうしてこんなにも親の気持ちを知っているんだろう
 
「いつも笑顔のお母さんが、ある日堰を切ったように診察室で泣き出しました。『私が泣いちゃいけないんです。私が泣くと、全てが崩れてしまうから』と言いながら、笑顔のままで泣きました。」
 
 随分前に忘れてしまっていた感情が溢れました。
 
 息子が初めて「自閉症かもしれない」と告げられた日、どうやって家に帰ってきたか覚えていません。
 
 私は多分、他の自閉症の子のお母さんたちより、とても気楽にやってきたと思います。それは、私も息子も多くの人に支えてもらえたから・・・そして、天性のお気楽人間だから・・・だから、突き落とされた暗い穴から、這い上がるのも早かった(笑)
 それでも、あの時の感情は、まだ残っていたんだ~と、私自身も驚きました!
 
 
 つみきの会に参加するお母さんたちも、ほとんどが、必ず一度は会で泣きます。
 
 相談役として、お母さんたちに言っている事
 「ここでなら泣いても良いよ。でも、子供たちの前では笑顔で!じゃないと、子供も笑顔になれないよ」って・・・酷なことを言ってたかな~?
 でもね、つみきの会に初めて参加したお母さんの、ほぼ100%の印象は・・・みんな笑ってる!そして、「私も笑ってて良いんだ」と思うそうです。

2009/11/3